【導入編⑤】不要なモノとは、生活必需品とQOL用品のどちらにも該当しないモノである

不要なモノってなんだろう?

断捨離への理解が深まってきたところで、断捨離の方法を解説といきたいところですが、少し寄り道をします。その理由は、これまでの議論からも分かるように、結局「断捨離 = 不要なモノを手放せ」という話に行き着くのですが、不要なモノに対する解像度が低いままになっているためです。

ということで、断捨離で迷わないためにも、ここで不要なモノに対する解像度を一段上げておきたいと思います。

新たな二つのキーワード

生活にはモノが必要で、それらは一般的に生活必需品と呼ばれます。私たちは生活必需品以外にもモノを所持しており、その目的の大半はQOLを上げることです。便宜的に、後者をQOL用品と呼ぶことにしましょう。

QOL用品の例として、趣味のモノ、ゲーム機や腕時計などが挙げられると思います。また、ビールを旨くするグラス、快眠グッズや可愛いぬいぐるみも含まれるでしょう。ポイントは名前の通り、QOLが上がるモノです。

生活必需品 → 不要なモノ

生活必需品が不要なモノになるとは、どんなシーンが考えられるでしょうか?

・毎日使ってたお茶碗が割れちゃったから、割れたお茶碗は不要なモノに変わった
・スーツ勤務ではなくなったから、仕事用スーツは不要なモノに変わった
・iPhone 16になったから、Lightningケーブルは不要なものに変わった

生活必需品 → QOL用品 → 不要なモノ

もう少し思考の部分を掘り下げてみます。

・毎日使ってたお茶碗が割れちゃった(し、別に持っててもQOLは上がらない)から、割れたお茶碗は不要なモノに変わった
・スーツ勤務ではなくなった(し、別に持っててもQOLは上がらない)から、仕事用スーツは不要なモノに変わった
・iPhone 16になった(し、別に持っててもQOLは上がらない)から、Lightningケーブルは不要なものに変わった

なんとなく伝わりましたでしょうか。このように、生活必需品と不要なモノとの判断の間には「QOL用品か否か」の判定が必ず挟まれています。あまり意識する必要はなく、ほーんと思って頂ければ嬉しいです。

QOL用品 → 不要なモノ

名前の通り、QOLが上がらなければ不要なモノになります。ただその判定は難しく、悩んだ場合は一旦保留にして次回に回すようにしましょう。気楽に。

不要なモノとは

今までの話をシンプルな形にまとめます。

私たちの持ち物は、生活必需品QOL用品とに大別でき、どちらにも該当しないモノ = 不要なモノとなる。不要なモノの判断は、生活必需品 → QOL用品 → 不要なモノの順で判断するのがおすすめ。

余談/思い出のモノと記念のモノ

上記では、「思い出のモノ」と「記念のモノ」を外しています。その理由は、この2点が(基本的には)断捨離しない方が良いと考えているためです。多くのモノは手放しても買い直すことができますが、この2点は不可能だからです。耳にしたことも多いと思いますが、だからこそ大事なことなのだと思います。

とはいえ、断捨離した方がいいモノもあったりします。例えば、悪い記憶が紐づいているモノなどです。この辺りは、いつか深掘り記事を書きたいと思います。

目次